池谷東氏のコンサートレポート
香港に長くいる方には馴染みがないかもしれませんが、東京国際フォーラムというのは、有楽町に数年前に完成したすごく大きいイベントホール。大小4つか5つの展示スペースがあります。今回は一番大きいAホールで、キャパは5000人くらい。満員でした。私の記憶が確かならば、スプリングスティーンとか再結成ジャーニーとかがここで演ってます。
メンバーは復帰したボビーキンボールを含めた5人と、サポートが3人(ギター、キーボード、コーラスで全部男)。キーボードのサポートメンバーは舞台ソデに隠れていたので、メンバー紹介まで気がつかなかった(打ちこみで鳴らしているのかと思っていた)。
演奏曲目はうろ覚えなのですが、新作「MINDFIELD」からは「CAUGHT INTHE BALANCE」「MAD ABOUT YOU」「BETTER WORLD」など4、5曲。オープニングは「CAUGHT IN THE BALANCE」でした。
2曲目にいきなり「TALE OF A MAN」という渋い選曲。4曲目の「ROSANNA」でルカサーのギターソロ(一人で弾くやつです)。ギターはヘッドに「LUKE」というロゴがあったので、多分シェクターあたりに作らせたオリジナルモデルではないでしょうか?
アンプは「RIVERR」という見慣れない(というか私が知らない)ブランド。ただこれらの組み合わせがベストだったのだろうか? ギターのサウンドは今ひとつでした。
途中でルカサーがアコギに持ち替えて、バラード系のメドレー。キンボールの課題と思われた「MAMA」も無難に歌ってました。ただ例の「ママーーー」と伸ばすところは今一つ。
肺活量に問題か? このセットでは他に「YOU ARE THE FLOWER」「99」「I’LL BE OVER YOU」など。「99」ではお約束のポカーロのベースソロ有り。
「スティーブに捧げる」といって始めたインストナンバーではフィリップスのドラムソロをフィーチャー。すごくうまかったけど、昔テレビで彼のドラムソロを観た時ほどの感動はなかった。
別に彼が下手になったというわけではなく、ドラム音のミックスに問題有り。バスドラは響くのに、スネアやタムの抜けが悪かった。しかしコージーパウエル亡き現在、ロックドラマーでドラムソロを演って許されるのはフィリップスだけだと思う。
「MILLION MILES AWAY」などを挟み、終盤の「AFRICA」へ。客も盛り上がる。そのままペイチのピアノソロ。せっかく盛り上がったのに、ここでこれを挟むのはどうだろう。ピアノソロで「HYDRA」のイントロをちょっと弾いた後、来ました、「WHITE SISTER」のイントロのフレーズです。他のメンバーもステージに戻り、ついに始まってしまいました、という感じでしたね。ここで本編終了。
アンコール1曲目は「CHILD’S ANTHEM」(つづりはこれで良かったか?)。
ところがギターソロに入ると、音程が違っている。ルカサーがチューニングの違うギターを持ってきてしまったようで、すぐに取り替えていました。ただボトルネックをやるわけでもないのに、なぜチューニングの違うギターがあるのか? 昔の曲をオリジナルキーで歌えないキンボールのために、半音か1音落としたギターを弾いていたのではないか、という疑惑をぬぐいきれていません。
その後「GIRL GOODBYE」へ。ここでルカサーが客席に乱入。私の席は通路に面しており、目の前をルカサーが往復しました。触ろうと思って手を伸ばしましたが、届かなかった。
一回引っ込んだ後、再度登場。ルカサーが長々と下らないギャグを交えてメンバー紹介します。
本人が言ってましたが、「SHUT UP AND PLAY THE GUITAR」ということですね。で、最後は「HOLD THE LINE」
一部で心配されていた(私も心配していた)キンボールの声はまずまずといったところでした。
ただ「キー引き下げ疑惑」のほか、「AFRICA」のサビでボイスチェンジャーを使ったという疑惑もあります(声質が変だったためだが、そう思ってるのは私だけか?)。前述のように音質やミックスについての不満も残りました。ただ、いいんです。「WHITE SISTER」を演ってくれただけで。
さて、このコンサートは妻と一緒に行ったのですが、彼女は終了後にルカサーを評して「あの人ギターうまいね」。
そういう問題ではないと思うのですが。
04/26/99 01:05:38更新