じっさい音楽すべてのジャンルから5枚だけ選ぶのって辛いです。あれも、これも持っていきたいのですよ。でも5枚となると古いのになっちゃうんだなあ。だって昔から聞いていて飽きないやつってことになるでしょ。まあ、私の好みですから結構変ですけれど。
僕にとってはこれはかかせませんね。もう16年前の録音になりますが、今聞いても、とても斬新で素晴らしいアレンジと曲。本当はスティーリーダン時代の「エイジア」や「ガウチョ」も捨て難いのですが(いやーこれもすごいCDですけど)とにかく私にとっては16年間何回聞いても飽きません。そして、このCDを超えるロック、ポップスのCDに未だに出会えません。なお、バックミュージシャンもすごい。ラリーカールトンのギターやTOTOの今は亡きジェフポーカロのドラム、ランディとマイケルのブレッカーブラザースもホーンで参加。スゲー。もうどこから切っても無駄なところがなく、隅々まで行き届いてクールにお洒落なサウンド。しかもフェイゲンでしか再現できないこのメロディと歌。このCDの中で特に大好きな曲が4曲目の「MAXINE」。深夜に聞くと泣けます。超お勧めです。
ジャズです。これも僕の大、大マイフェイバリットCD。このアルバムはエヴァンスが亡くなった時の追悼盤としてでたものです。エヴァンスでこのCDをお勧めに選ぶ人は少ないでしょうね。やはり、有名な「ワルツフォーデビー」「ポートレイト
イン ジャズ」または「アローン」「ライブ アットモントゥルー」あたりがでてくるはず。もちろんエヴァンスはすべて好きですけど、僕にとってはこの最晩年の完全に枯れているエヴァンスが一番好きなのです。枯れてしまって聞けた物じゃなくなる人もいますが、エヴァンスは枯れる事で彼の孤高の音がさらに研ぎ澄まされたように思います。まさに命尽きる最後の輝きがここにある。この魂の孤独は共感を呼びます。センチメンタルな音、曲ではありませんが、かみしめるようなピアノの一音、一音が胸に染みアドリブが冬の木漏れ日のようにきらめいています。このCDの題名がまた意味深で印象的。このCDの中の曲で「WE
WILL MEET AGAIN」という曲、題名も良いし曲も素晴らしく美しい。たぶん一生聞き続けていくCDです。
これも悩みました。バッハは無伴奏のヴァイオリン(当然シェリング演奏の)や無伴奏チェロ(当然ロストロ演奏の)、それに平均率も良いしねえ。でも、このゴールドベルク変奏曲、とっても単調でとにかく不眠症のゴールドベルクさんの子守り歌ように作った(確かそう、ちがったかな?)という曲なんですが、このクラシック界の鬼才、グレングールドの演奏だと面白すぎてとても眠れない。彼には旧録音盤と新録音盤と2枚のゴールドベルクがありますが、どっちも捨て難い。これは新録の方ですが、旧録の超人ばなれしたものすごく早いパッセージ弾きは、当時、録音テープを早回しにしたのではと噂されたほど。その旧録も良いのですが、無人島で何回も飽きずに聞くには新録かな。これもグールドが死ぬ(確か変死。とにかく奇人変人でした)直前の録音です。(なんかそんなのばかりだなあ)クラシックって最初、交響曲やオーバーチュアー、コンツェルトを聞いて感動したりするのですが、歳をとるにつれ(まだ若いけど)バッハにいきつくのですよ。最後にはバッハ、弾くのはとても面倒でいやですが聞くのは大好き。これも一生ものですね。
もう私にとって神様です。パットはジャズという枠では捉えられないぐらいスケールの大きなコンポーザーであり、ギターリストであり、芸術家であるのです。人間としても音楽を通して愛情に満ちた素晴らしさが理解できます。お勧めしたい、しかも無人島にもっていくならすべて持っていきたいぐらい好いアルバムがたくさんあります。その中で一つとは難しい。でも、総合的に、またインプロビゼーションの素晴らしさ、バンドとしてのエネルギーの放出度を考えるとこのライブCDが一番でしょうか。「スティルライフ」も素晴らしいですけど。ちなみにこのレーザーディスクも持っていますが、CDのライブとは曲はほとんど一緒ですがテイクが違うという懲りよう。なにしろ、レーザーディスクように客をいれない映像と演奏の一発録りをおこなった凄いフィルムです。これはスイングジャーナルの年間ビデオ大賞を受賞した素晴らしい音楽ビデオです。まあ、CD、LDどちらも甲乙つけがたいすごーいライブ録音です。
この人はテクニックは超絶なものを持っていますが、けっしてそれだけで聞かせないというか、音楽とは、その中でのテクニック、アドリブとはというのを常に考え演奏しているように思えます。人間が生きているという根源的でプリミティブなところから、なぜ人間が生きていくのか、人間が人間に何を伝える事が出来るのか、という事を音楽で表現している追求している、僕はパットの音楽を聴くとをそんな風に感じるのです。僕にとって勇気を与えてくれるミュージシャンです。
うーん。最後は迷うなあ。トゥーツの「ブラジルプロジェクト」やアンドレギャ二オンの「インプレッション」アシュケナージのショパン、ミケランジェリのドヴィッシーも。ヨーヨーマのタンゴアルバムも良いしね。ですのでこのキースと同じぐらい好きなCDたくさんあります。まあ、それでもこれも一生もんと思いますのでご紹介。
そうです。あえて紹介する必要ないほどむちゃくちゃ有名なアルバムです。とにかく中学生の時に聞いて雷に打たれたように衝撃を受けました。これはライブアルバムですが、最初から最後まで即興演奏。つまりキースはコンサート開場のピアノの前で神の啓示にしたがうかのごとくアドリブを弾き出すという、前代未聞のコンサート活動の中でのライブアルバムです。このほかにもウイーンライブやパリ、ベルギー、日本と各国でおこなったライブアルバムがありますが、一番有名でやはり一番出来が良いのがこのケルンコンサートでしょう。コマーシャルでも何回か使われていますし、この冒頭のピアノのフレーズは秀逸で、とても即興とは思えません。(どうもフレーズ、フレーズは密かに練習していたふしあり)二つのパートに別れていますが、やはりパート1とアンコールのパート2Cが極上の出来。今聞いても素敵でカッコよろしい。また、1975年の録音なのに音がいいのです。これも20年近く聞いていて未だに新鮮です。
以上私の5枚でした。それにしても日本人のが一枚もなかったなあ。5枚となるとねえ。まあ、この下に入ってくるのは坂本ぐらいかな。
11/05/98 00:36:35更新