KORENOS

3月30日札幌BESSIE HALL

是方博邦(ギター)則竹裕之(ドラム)須藤満(ベース)


 久しぶりに、そして日本に帰ってきて初めてライブハウスに行ってきました。札幌のライブハウス自体が初体験。なんか年甲斐も無くわくわくしてました。ちょっとビシッとしたのが聞きたくなり行ってきたのはこれ。
 コレノスといってギターリスト是方とTスクェア―のドラム則竹、須藤のユニット。キーボードのいない珍しいトリオのフュージョンバンドです。是方は前にタモリがやっていた「音楽は世界だ」のバックで弾いていたギターリストで、スタジオミュージシャンとしては超一流、野獣王国というバンドもやってます。
 僕は前に一回だけ是方のギターを生で聞いたことがあり、その時のイメージはフュージョンギターリストでありながらハードな音を出す人と記憶しておりました。ですので今回はその時から8年ぶりの是方はどう変っているのか、またTスクェアーの則武と須藤は初めて聞くので実際どれだけタイトで、またTスクェア―の時と違った面が見れるのかが楽しみでした。
 さて、ひさびさのライブ、音楽とは関係無いのですが前の20人ぐらいだけ椅子がありあとはスタンディング。正直言って35歳にはちょっと辛い。ロックじゃないので全部椅子が欲しかったなあというのが本音です。
 お客は全員で100人ぐらいでしょうか。こんな環境でTスクェア―はまず見れないと思いますが、やはりライブハウスで聞くと言うのは1番いいと思います。何しろ演奏者の熱気がもろに伝わってきますし、リラックスして聞けますから。
 3人と言うこともありのっけからハード。則武もこういう場所で見ると迫力があります。どちらかというと軽いタッチのフュージョンドラマーと見られがちですがこのユニットですとなかなかハードに叩きまくってくれました。うーん、ほんと久しぶりのライブは、しかもフュージョン系は気持ちが良いです。切れ味鋭いハイファットに軽快なスネアとバスドラがたまりません。
 須藤も今回、前半はチョッパーをあまり弾かず指引きに徹しているのですがこれが予想以上に巧い。そして確実で安定感のあるラインはこのバンドのボトムをしっかりと引き締めていました。 
 是方も伸びのある音をストラトキャスター(1963年フェンダー)で弾きまくり、時にハードに、時にメロウにと変幻自在のギターワークを見せてくれます。なんといっても高音を鳴かせた音が最高。つややかで気持ち良く鳴きまくるのです。アドリブはちょっとジェフベックを彷彿とさせるところあり。フュージョンでありながらかなりロックテイストのあるギターを弾くのです。

今回このライブで一番気に入ったのが中盤で見せたパフォーマンスのアコースティックプレイ。須藤が5玄のアコースティックベース(縦ベースではありません。アコースティックギターの形のベースで普通のベースと同じように弾きます)、則武が舞台の前にハイファットとスネアだけ、そして是方はオベーション。これが最高にかっこよく、また決まっておりました。なにしろ則武が立ったままでスネアとハイファットだけでリズムを作り出すのですが、変幻自在のテクニックを駆使し、それは素晴らしいドラムワークを見せてくれました。なかには笑いもちゃんととって3人の息の合ったプレイにはため息が出ました。これぞ、プロといった演奏を堪能し、そして絶句。

 全然関係無いですけど、ベースの須藤満、実は僕と生年月日がまったく同じ。そんなこともあって変な親近感もあり、同じ年の同じ日にうまれた人が舞台に出ているのはなんか不思議な感じもしました。

後半はドラム、ベースのソロプレイも聞かせてハードな曲のオンパレード。ここでは須藤のベースソロが圧巻。Tスクェア―の時と違って指引き主体のソロで、ハーモニクス奏法を多用してリズムにのった独特のソロを聞かせてくれました。けっこう難しいフレーズのあいだにハーモニクスをはっきりと響かせて美しい音を出しており、目が釘づけに。

 ラストは是方、須藤が客席に乱入。二人とも目の前でガンガンに弾きまくってくれて、のりまくり。いやあスカッとしました。(立ちっぱなしでちょっと腰が痛かったけど)

 アンコールを一曲(セルジオメンデスのマシュケナダ)やって終了。タイトで切れ味がありしかもハードなロックテイストのあるかっこいいユニットだったと思います。たまにはいいですねえ。こういうライブも。とっても満足いたしましたです。帰りに本日演奏した曲の入ったCDを購入。いま余韻に浸りながら聞いております。


Friday, March 31, 2000 1:09:19 AM