日本の奇跡(香港セブンスにて)



いやあ、信じられない。まさか、まさか、あの一回戦で必ず姿を消す日本チームが、どう見たって決勝のスコットランドチームより実力の劣る日本ラガーメン達が、その香港セブンスのBリーグの決勝で勝ってしまった。


これは、奇跡だ、ミラクルだ。


と騒いでいたら、そのスタジアムでピザハットの冷めたピザが100HKドルという高い値段で飛ぶように売れていた。


これも奇跡だ。



ヴィンテージワイン2



ある中年の男が妻に内緒で、若い女性とレストランで食事をしていた。


シャトーラフィットロッチルド1960年という超ビンテージワインを開け、男はテイスティングをしてこう言った。


「ああ、だめだ。これはすでに終わっている。あまりに長く寝かせたために枯れてしまい熟成期間をすぎてしまったらしい。コクがあるのに頂点をすぎ、魅力が失せている。これじゃあ、うちの家内といっしょじゃないか!」


すると女性が

「それなら、もっと若い年で、葡萄のできが良い年のを飲みましょうよ」

と言ったので、男は

「このワインを同じラフィットの1982年に、いますぐかえるように」

とボーイに命じた。


すぐさまラフィット1982年が用意され、今度は女性がテイスティングすることになった。


彼女は一口飲んでこう言った。


「これは本来すごくできがいいものなのだけど、保存状態が悪くて最悪。ボディはやせて、張りはないし、若若しさも渋みもみんな飛んでしまって、ただいやらしい酸味ばかり。素質があったばかりにほんと残念」


「すまん、それはまるで俺のことだな」

と男がうなだれて言うと、それを聞いていたボーイが女性をちらっと見て一言


「すぐに新しいのにお取替えしたほうがよろしいでしょうか?」



作 伊藤 哲

03/29/99 22:57:28更新